第9回 素敵な日本語レッスン5
皆さん、こんにちは。福満景子です。
この冬はインフルエンザが猛威を振るい、例年の倍ほど患者が出ているとのことです。A型インフルエンザに加え、B型も流行し始めたので、まだまだ油断できません。こまめな手洗いうがいに加え、外出の際はマスクなどでしっかり予防しましょう。お茶には殺菌作用があるので、私は普段からお茶うがいをして風邪予防をしています。
さて、きょうはお世話になっているスタジオで打合せでした。春に向けて、新しい音声データを作成して公開予定ですので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!最近は講演や研修などのご依頼が増えて、ナレーションの機会が減っているものの、ナレーションは声で感情表現できるので、今後もずっと続けていきたい分野です。 いつか、皆さんに愛される長寿番組のナレーションを担当する機会をひそかに狙っています。そのためにも、毎日の発声、読みは欠かしません。いつどんなオファーがきてもいいようにスタンバイしておきたいと思っています。
365日、1日も休むことなく素振りを続けたイチロー選手の高校時代の逸話はあまりにも有名ですが、それに習って、とにかく1日10分の自主トレは継続しています。実感として、自信を持って言えるのは、「声は磨けば磨くほど潤いと深みが出てくる」ということです。良かったら、ぜひ皆さんも1日10分のヴォイストレーニングを実践してみてください。簡単でオススメなヴォイストレーニングは、10分間の音読です。読み物は新聞でも、小説でも、エッセイでも、経典でも、なんでも構いませんので、ぜひ好きな文章を声に出して読んでみてください。見る見る声が魅力的に変わっていきますよ。音読は脳を活性化させますし、一石二鳥と思って、きょうから始めてみてください。
それでは、本題に入ります。シリーズでお伝えしている「素敵な日本語レッスン」5回目の今日は敬語についてです。
敬語は社会人にとって必要不可欠なものです。新入社員研修ではビジネスマナーの一つとして必ずといっていいほど、だれもが学びますが、研修後それを実践するかどうかが大きな分かれ道となります。ビジネスマナーは知っていても行動に移さなければ知らないのと同じです。実践を続ければ、より自然に身についていきますし、実践を怠ればあっという間に忘れてしまいます。1年、3年、5年、10年、小さな積み重ねが大きな差を生みます。まさに、継続は力なりです。 社会人になってから敬語を学ぶ機会はそう多くないので、新入社員研修でしっかり学ぶことが鍵になります。
さて、敬語はなぜ必要か。敬語とは相手への敬意を表す言葉なので、敬語が身に付けば老若男女問わず、どんな相手とも円滑なコミュニケーションをとることができます。社外の人に対してはもちろんのこと、自社内においても、正しい言葉遣いで話せるだけで、安心して仕事を任せられるビジネスパーソンとして見られます。
大きく分けて尊敬語、謙譲語、丁寧語の3つがありますが、目的や状況に応じて使い分けることで、相手に対する尊敬の気持ちを表現することができます。どんな場合においても丁寧語を土台に、尊敬語と謙譲語を交えて話すのがベストです。丁寧になりすぎて、2重敬語で慇懃無礼にならないように注意しましょう。新社会人になる皆さんは、最初は照れや不慣れでしっくりこないかもしれませんが、思い切って普段から美しい言葉を使うように意識してください。きっと、1か月もすれば自然になってくるはずです。
「素敵な日本語レッスン5」は敬語についてお伝えしました。コツは日々の中で実践していくことです。一歩先ゆくビジネスマナーを身に付ければ、人生そのものが豊かになると思います。今日も最後までお付き合いいただいて、心から感謝しています。次回もお楽しみになさってください。これからも、よろしくお願いいたします。では、またご訪問を心からお待ちしています。 (217.1.23掲載)